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    (最終更新日:2025-10-12 17:26:30)
  フジタ シゲル   Shigeru Fujita
  藤田 茂
   所属   千葉工業大学  情報変革科学部 認知情報科学科
   千葉工業大学  情報科学研究科 情報科学専攻
   職種   教授
■ 研究室
津田沼校舎 7号館8階 070815室
■ 学位
1. 1998/03/20
(学位取得)
千葉工業大学 博士(工学)
2. 1994/04~1997/03 千葉工業大学 工学研究科 博士後期課程中退
3. 1992/04~1994/03 千葉工業大学 工学研究科 修士課程修了 修士(工学)
4. 1988/04~1992/03 千葉工業大学 工学部 情報工学科 卒業 学士(工学)
■ 研究概要
ブレインストーミングの映像解析を対象として、学習済み深層学習器の出力と、知識処理手法を組み合わせた方式の研究を行っています。深層学習器に構築には大量の学習データと膨大なGPGPUの利用が必要であって、場面が頻繁に変わり状況が常に新しいブレインストーミングを対象にするのは困難です。そこで、他の状況で学習された深層学習器の出力を記号処理によって、適切な出力に変換することで、少ない計算機コストで、状況認識を行うことができます。

秘密分散・秘密計算の研究を行っています。素因数分解のような膨大な計算量を要することをベースにして秘密が保持されるとする計算量的安全性は、量子コンピュータの発達によって秘密が守られない可能性があります。一方で、乱数を使って守るべきデータを複数拠点に保存する秘密分散法は情報論的安全性に立脚しているために、計算量的安全性よりも高い秘匿性を持ちます。この分散したデータを集約することなく、分散されたままの状態で計算結果のみを得る手法が秘密計算の方法です。これにより、一か所(一定数以下)のデータが漏洩したとしても、データを復元することができないために、高い安全性を誇ります。また、複数拠点にデータが分散していることから、災害や障害に対して堅牢です。

エージェント指向コンピューティングを超えるDouble指向コンピューティングを研究しています。エージェント指向コンピューティングでは、オブジェクト指向コンピューティングに自律性を加えました。しかし、現在の情報システムは複雑かつ大規模な組み合わせによって構成されており、形式手法、オブジェクト指向、エージェント指向によっても、大規模障害の発生を防げていない事例が増えてきています。そこで、自律性に、持続性を加えた新しいコンピューティングの基礎を研究し、障害が発生したとてもサービスを持続的に提供する仕組みを研究開発しています。
■ 専門分野
知能情報学, ソフトウェア, 計算機システム, 知覚情報処理, 感性情報学, 認知科学 (キーワード:共生コンピューティング、知的エージェント、コンピュータネットワーク、秘密分散、秘密計算) 
■ 著書・論文・作品
1. 論文  Recognition of Group Actions from Individual Actions in Brainstorming Sessions 2025 28th International Conference on Computer Supported Cooperative Work in Design (CSCWD) pp.1362-1367 (共著) 2025/05/05
2. 論文  XORを用いた秘密分散法におけるシェア再構築時の計算量低減手法 情報処理学会論文誌 66(2),201-210頁 (共著) 2025/02
3. 論文  非対照学習にRepresentation Learning via Invariant Causal mechanismsを用いることによる背景情報にまどわされない世界モデル強化学習法 日本知能情報ファジィ学会誌 36(1),129-139頁 (共著) 2024/02/15
4. 論文  Double: Post Agent-oriented Model Towards Trustable Smart Society based on AI Technologies Proceesing in the 22nd IEEE Int’l Conference on Cognitive Informatics and Cognitive Computing  (共著) 2023/08/19
5. 論文  “Digital-Ji-in”: A framework for sustainable digital identification records based on a peer-to-peer network Proc. Of IEEE 24th International Conference on Computer Supported Cooperative Work in Design Design  (共著) 2021/05
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■ 研究題目
1. 2018/04~2021/03  軽量Nパーティ秘匿関数計算の一般化に基づくセキュアなIoTモデルの提案 基盤研究(C) 
2. 2008/04~2011/03  共生コンピューティングの定式化と共認知機能の開発 基盤研究(C) (キーワード:エージェント、ソーシャル、パーセプチュアル、共生、共認知)
3. 2006/04~2008/03  共生コンピューティングのためのマルチエージェントシステム 若手研究(B) (キーワード:共生コンピューティング、マルチエージェントシステム)
4. 2005/04~2008/03  ユビキタス環境における新しい就労形態のためのエージェント型支援システムの開発 基盤研究(C) (キーワード:エージェント、アウェアネス、テレワーク)
5. 2004/04~2006/03  ユビキタスコンピューティングを実現するエージェントフレームワークの構築 基盤研究(C) (キーワード:エージェント、ジョブマッチメーキング、エージェントフレームワーク)
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■ ホームページ
   https://researchmap.jp/shigeru_fujita
■ 委員会・協会等
1. 2022/02~2023/02 情報処理学会論文誌「ネットワークサービスと分散処理」特集号 編集委員長
2. 2009/04~ 情報処理学会マルチメディア通信と分散処理研究会運営委員会 シニアメンバー
3. 2006/05~2010/04 電子情報通信学会 ISSソサイエティ誌 編集委員
4. 2002/05~ 電子情報通信学会 人工知能と知識処理研究専門委員会 委員
5. 1999/05~2002/05 電子情報通信学会 人工知能と知識処理研究専門委員会 幹事
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