オダ リョウコ   Ryoko Oda
  小田 僚子
   所属   千葉工業大学  創造工学部 都市環境工学科
   千葉工業大学  創造工学研究科 都市環境工学専攻
   千葉工業大学  工学研究科 工学専攻
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2013/06
形態種別 学術雑誌
査読 査読あり
標題 シンチロメータを用いた都市干潟における夏季の顕熱フラックスの変動特性
執筆形態 共著
掲載誌名 土木学会論文集B3(海洋開発)
巻・号・頁 69(2),I_1012-I_1017頁
著者・共著者 小田僚子,伴内祐太,番場勇介,高岡大晃,仁平学,矢内栄二
概要 千葉県習志野市の住宅街に位置する谷津干潟全体の熱緩和効果を検討することを目的とし,夏季においてシンチロメータによる顕熱フラックスの集中観測を実施した.その結果,谷津干潟全体の顕熱フラックスは日中で最大83 W m-2,1日積算では1.26 MJ m-2 day-1であった.都市住宅街の平均顕熱放出量(9.02 MJ m-2 day-1)と比べて小さいことから,谷津干潟は住宅街において熱緩和効果を持つことが示唆された.また,干潟内の点計測による顕熱放出量との比較から,水深の浅い場所(2.57 MJ m-2 day-1)に比べて水深の深い部分を含む干潟全体では顕熱の放出はより抑制されており,熱緩和効果は谷津干潟の水位に強く依存していることがわかった.日中の顕熱放出の形態を詳細に把握するため,渦相関法により求めた顕熱フラックスから四象限解析を行った結果,熱輸送形態は冷気下降よりも暖気上昇による寄与率が高いことが示された.