オチ トシユキ
Toshiyuki Ochi
越智 敏之 所属 千葉工業大学 創造工学部 教育センター(創造工学部) 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2013/03 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | Rentに描かれたanti-gentrification movement |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 英米文化 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 英米文化学会 |
巻・号・頁 | (第43号),87-107頁 |
概要 | ミュージカルの『レント』はエイズとの関連で論じられることが多いが、同時にジェントリフィケーションと呼ばれる都心部の再開発に対するアーティストの反発を描いている。アメリカの再開発では、再開発の発端として、アーティストが重要な役割をはたしている。収入の少ないアーティストたちは、都心部でも衰退した地域に好んで暮らすが、同時にその地域の路上に作品を展示し、そうした作品群が観光客を呼び込むようになる。するとその地域の商業価値が高まり、再開発が始まるわけだが、再開発が始まると、アーティストも含めて、もともとそこに住んでいた住民たちが家賃を払うことができなくなり、追い出されてしまう。アメリカでは70年代のソーホーの開発でこのパターンが定着し、80年代にはソーホーを追い出されたアーティストたちが住み着いたイーストヴィリッジの開発が始まった。ソーホーの開発を経験したアーティストたちは、今度は団結してイーストヴィリッジの再開発に抵抗した。『レント』はその状況をミュージカルで描いた作品である。この論文では、アメリカで確立した再開発のパターンと、この作品の関係を解説している。 |