ニイダ スマル
Sumaru Niida
新井田 統 所属 千葉工業大学 情報変革科学部 認知情報科学科 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2025/03 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 通信サービスの共創品質に向けた利用者メンタルモデルの類型化 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 電子情報通信学会 和文論文誌A |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 電子情報通信学会 |
巻・号・頁 | J108-A(2),80-89頁 |
担当区分 | 最終著者 |
著者・共著者 | 吉田悠,塚常健太,新井田統 |
概要 | 本研究では,通信サービス事業者とユーザが協調して通信品質を高める共創品質により,通信品質管理の課題を解決することを目的としている.今回,筆者らは 772 名(うち有効回答数 715 名)の男女を対象に通信接続の不調時にユーザが持つメンタルモデルを調査し,その特徴を類型化するとともに,類型化された各クラスタとユーザ行動パターンおよび ICT (Information and Communications Technology) に関する知識・経験との関係を分析した.メンタルモデルの類型化では,ユーザが作画した通信サービスの機器接続に関するイメージ図を構成要素の種類で分類した.その結果,参加者をメンタルモデルの特徴が異なる 4 クラスタに分類でき,各クラスタとユーザの行動パターンおよび ICT に関する知識・経験の程度との間に相関があることが明らかになった.これより,通信サービス領域において,本稿でのアプローチがユーザの持つメンタルモデルをクラスタとして特徴づけるのに有効であることが示唆された.また,ICT リテラシーの程度に応じてメンタルモデルが異なる可能性が高いこと,メンタルモデルのクラスタが異なるユーザは通信不調時に異なる行動をとる可能性が高いことが分かった.以上の結果を踏まえ,本研究では通信サービスの設計基準を提案した. |